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2021.05.10 縁付き畳_221
市内の小学校の畳を表替えさせて頂きました。
いつものように納品は昼の掃除時間帯。
毎日のように繰り返されるコロナの報道にウンザリする中、
普段と変わらない子供達のはしゃいでいる様子を見て
少し救われたような気がしました。

今こそ大人が頑張る時だと思います。

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柔らかいマットから畳に変えたいとのご依頼で
ベッド用に畳を製作しました。
セミダブルのサイズでは幅が4尺以上あるので
一番大きな京間用床材で横向きに2枚になります。

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使用畳表: 熊本県産涼風
使用畳縁: 純綿双糸栗茶

2021.04.18 縁なし畳_102
縁なし畳の表替えを承りました。
3尺角の畳は隙間ができる場所が増えるので
補修作業が大変です。
障子も張り替えて部屋が新しくなりました。

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文化・文政期頃に建造された旧家の茶室と支度間の畳です。

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時代が滲むニ畳台目中板下座床。
狭すぎず広すぎず、小間の王道です。
使用する畳の材料はすべて現状考えられる最高の素材。
納期を要する手配材料のため、ミスの許されない仕事です。
8畳製作するのに10日を要しました。

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思えば私の代になるや否や、畳を新調するタイミングに。
この旧家での過去70枚近い最高素材を使った新畳の製作は
私の畳職としての何よりの試練・経験・自信となりました。
しかし「このやり方で良いのだろうか?」と
不安に思った事も何度かありましたが、
先代はいないし、如何せん聞ける畳屋さんが周りにいません。
そんな時、
上田宗箇流や裏千家お家元出入りの先輩畳師など、
数少ない手縫い畳製作のレジェンドの方々から
弟子でもないのに多くの事を教えて頂きました。
教えて頂いたというよりも上手く聞き出したんですが。。
本当に感謝しています。
聞くと皆さんも同じ事にぶつかり、様々な裏技でそれらを
乗り越えておられました。
一旦話し出すと1時間2時間はあっという間。
同じ経験をした者同士にしか分からない
なかなか細かくマニアックな話。
知らぬ間に製作技術のレベルが高くなって行きました。
畳に本物も偽物もありませんが、この畳は明らかに「別物」です。

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思えば8年前に遡ります。
いくら当店が創業200年の老舗であるとは言え、
何の実績もない後継ぎの一職人に「頼むよ」と一言。
そう仰って頂いた当代御当主に私は育てて頂きました。
何とか、素材負けしない畳を作れるようになり
少しは恩返しができたのではないかと思います。
これからも精進しなければと、心新たな気持ちです。

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使用畳表: 備後地草六配中継表
使用畳床: 東播州産稲藁床棕櫚裏付
使用畳縁: 本高宮藍染麻布縁
框: 檜板入れ仕様

茶道の先生をされているお客様からのご依頼で
表替えをさせて頂きました。
寸法が大きい畳や全体的に広めの隙間が生じており、
畳が間違って敷かれているような感じでした。
お聞きしてみると、案の定
最初は床の間の前に長手の2枚が敷かれていて、
その後炉を切る事になり、その2枚を反対側に敷く必要が。
以前に依頼した畳屋さん(現在は廃業)が畳の寸法は変える事なく
他の4枚も床の間の方にスライドして寄せたとの事でした。
上手く簡易的にとりあえず間に合わせたアイデアだと思います。

ただ部屋が長方形なら平行移動も可能ですが、部屋の大半は台形。
畳は決められた場所でないと収まりません。
今回の場合、ただ視覚的に畳の隙間を埋めるだけでは
全畳が部屋の歪に合っていないため、小手先の修繕に終わります。

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せっかくの表替え、青畳になってもバラバラ感が残っては...
となれば、炉を基準に、新畳製作と同じ採寸を行い
それぞれの畳をその寸法通りにリメイクするしかありません。
こうなると表替えの域を逸脱してしまい
下手をすれば新畳製作以上の手間がかかりますが、
「お茶の部屋やから、やったるでー」
お茶の稽古は、パシッとした畳の上でして頂きたい。
自ずと気持ちも引き締まるはずです。

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使用畳表: 熊本県産涼風 使用畳縁: 純綿双糸

というわけで、縁際の下りや畳の厚みも矯正し、
新畳製作同様に畳を敷き詰める事ができました。

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写真を撮る際に、先生がわざわざ霰の真形釜を掛けてくださり
床には「弄花香満衣」(花をろうすればかおりころもにみつ)
の軸も掛けて頂きました。
これは自分の稽古の時にも何度も目にしている一行で、
前の句「掬水月在手」も含めて有名な禅語です。
先生とも茶道の話が弾み、とても嬉しいひと時でした。
ありがとうございました。

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