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2019.08.29 茶事と懐石
普段のお茶の稽古というのはあくまでも「割稽古」です。
およそ4時間かけて行う茶事の中の、薄茶と濃茶のパートだけを
稽古しているに過ぎません。

その4時間の半分以上が茶懐石です。
普段、なかなか体験出来ない茶事の稽古に行ってきました。

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銀閣寺の程近く、有名な仕出し店三友居の別邸「塵外室」があります。
数寄者の方の別荘だったとお聞きしましたが
素晴らしい雰囲気の御屋敷。
梅雨の真っ只中、雨と緑のコントラストがとても瑞々しいです。

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亭主が心を込めて作った料理が、一品ずつ出てきます。
この鮎は一度干してから焼かれていて香ばしく最高でした。
茶懐石の頂き方には、沢山の決まり事があり、
お茶と同じように奥が深いです。
一朝一夕で会得できるものではありません。
正しい知識と経験が必要。

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最初は御飯を一口。
そのあと酒を頂いてから向付に手を付けます。
煮物、焼物、御吸物など、少しずつ味わいます。

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しばらくすると「千鳥の盃」。
八寸の上には酒の肴である海の物と山の物が
対角に置かれ、
亭主が客の吸物蓋裏に取り分けます。
亭主に酒を注ぐのは次客故に「千鳥」なんですね。

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亭主は官休庵の小林宗匠、そして正客は矢橋会長。
最後に正客が亭主に酒を注ぎ御礼して納盃になります。

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私は茶懐石に対するアレルギーがありましたが、
もうそんな事も言ってられなくなりました。
茶の湯の集大成は茶事であり、茶人としての目標は
自分が亭主になって茶事を行うことだからです。

洒落たセレブな時間がゆっくりと流れて行きます。

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天近の近澤さんの次に酒を頂きました。
いい加減に酔いも回り、最後に濃茶を頂きました。
しかしこれをやる方はもっと大変ですね。
悔しいかな、知らない事の方が多い。
茶の湯の世界の、奥の深さを垣間見ました。

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先月、何年かぶりに京都の御家元に行きました。
編笠門は官休庵を代表する景観物。
梅雨の時期ですが、とても季節を感じさせてくれます。

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夏の室礼で一服頂きました。

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目の前に広がるお庭を拝見しながらの一服は別世界
日常ではなかなか得られないひととき。

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官休庵にはいくつもの茶室がありますが、
その中でも私が好きな4帖の茶室半宝庵。

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自分では無意識に畳に触れる癖があるようです。
御一緒した有名な空間デザイナーの鷲見さんが
私の真似をして笑わせてくれました。

日常の流れを一旦止めて自分をリセットできたように感じます。

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2019.05.06 お点前
先月、京都伏見にある御香宮神社において
武者小路千家による献茶式があり、小林宗匠が
副席を担当されたので、お点前する機会を頂きました。

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御献茶を終えられた不徹斎千宗守御家元が正客に。
さすがに柄杓を持つ手が少し震えましたが
薄茶という事もあり、普段通りの点前ができました。

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普段、お茶の事を本当に分かりやすく楽しく
教えて頂いている小林宗匠と御家元に挟まれての
スリーショットを、茶友が撮ってくれていました。
御家元の前でお点前するというのは大変光栄な事であり
誰もが持つ一つの目標ではないかと思います。
貴重な経験を積ませて頂きました。

お点前中に、東京の半床庵の「日本一の畳」の事に触れられ、
使わない普段は遮光して大切に管理していると話されました。
少し会話をさせて頂きましたが、その間もちゃんと手は動いて
点前は進めていましたので、普段の稽古の積み重ねの
大切さを痛感しました。
これからも精進したいと思います。

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2018.11.02 徳川茶会
毎年10月の数日間にわたって行われる徳川茶会。
何と言っても徳川美術館所蔵の一級茶道具が
間近で拝見できるメジャーな茶会。
徳川美術館と言えば利休の茶杓。
秀吉の逆鱗に触れ堺に蟄居を命じられた千利休。
切腹を命じられ最後に自ら削った茶杓を古田織部に贈ります。
銘「泪」の茶杓はあまりにも有名ですね。

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最近、私に刺激を受けて茶道を再開したという
もう45年来の友人と来ました。
まずは点心席で腹ごしらえ。

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茶会の点心のお汁はいつも熱々。
美味しく頂きました。

本席は大日本茶道学会の田中仙堂会長が席主で半東は御子息。
8月の東京で行ったトークショーでは本当にお世話になりました。
席入りの時に若い社中の方が来られ、
「会長から石河様に正客をお願いするよう言われております」
他には多くの先生方がいらっしゃるのですが、
失礼を覚悟の上「承知しました」と正客席へ。

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床は牧谿「洞庭秋月図」。
足利将軍家から徳川将軍家に渡った名物、しびれました。
牧谿は一度だけ三井記念美術館で見た事があります。
すぐ右横では田中会長自らが濃茶点前をされました。
濃茶は3人分。
私の隣の次客は裏千家、三客は茶道学会の先生と、
皆それぞれ流派が異なりました。
こういう時は自分の流儀で堂々と頂きます。
茶碗はずっしり重い大井戸、銘は「磯清水」。
岡谷家寄贈の藤村庸軒と片桐石州の箱書がある名品。
茶入れは徳川将軍家伝来の大名物の唐物文淋。
私ならお茶を張る時に落として茶碗にぶつけないかと
相当緊張すると思います(現実にない事なので大丈夫ですけど)。
室町時代の茶道具「大名物」、いわゆる東山御物なのです。

8年間お茶をやってきて、初めてメジャー茶会の本席正客。
ガラス越しにしか見ないお茶碗で濃茶を頂く光栄に授かりました。

何事も強く思い行動し続けていれば、
こんな幸運に遭遇するチャンスがあるんですね!
素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。
会長ありがとうございました。

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2018.07.09 茶室三徳庵
大日本茶道学会の茶室「三徳庵」を拝見する機会がありました。

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新宿の中心、四谷とは思えない佇まいです。
茶室が造られたのは約100年前。

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お茶室は落ち着いた四畳半。
点前座左には洞庫があり、水屋側から道具が仕込めます。

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また一つ、著名な茶室を拝見することができました。

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