fc2ブログ
ホームページをご覧になった隣市のお客様から、畳入替のご依頼を頂きました。
現場に行き畳を一枚上げて見たのですが、一階の2部屋の床板が今にも破れそう
になっていました。合板は一度湿気を吸うとダメです。

そこで大工さんにお願いし、杉板を敷き詰めてもらいました。
杉材は呼吸します。
経年で反りは出ますが、板裏を伏せて釘を打てば大丈夫です。
前とは比較にならない位、床が丈夫になりました。

13_11_18_02.jpg

作業を待っての敷き込み作業でした。

13_11_18_04.jpg

重たいタンスを並べても安心です。

13_11_18_03.jpg

畳は少しきつく作りました。才槌(さいずち)で叩いて入れます。
あと5厘(1.5ミリ)寸法が大きかったら、畳表が浮くぎりぎりの大きさです。
特に国産畳の新調の時、私はぎりぎりの勝負をかけます。
生産者が丹精込めて作ったせっかくの良い素材、甘く緩く作って敷いていては
畳表が台無しです。部屋に緊張感がありません。
ビッシリ敷き込んだ時は、敷かれた畳に緊張が走ります。

13_11_18_05.jpg

ネットで当店を選んで頂いた理由をお聞きした所、「老舗」という事でした。
私の中で「老舗」というイメージは、素材選び・施工・知識・経験等において
秀でた畳店です。歴史が長い=「老舗」ではないと思います。

私のような駆け出しには、分からない事がまだまだ沢山あります。
お客様の信頼に応えられる「老舗」を目指し、今後も精進したいと思います。
o様、ありがとうございました。

13_11_18_01.jpg
畳表:ひのみどり2番草(八代市千丁町産)
畳縁:純綿双糸 栗茶