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瑞龍寺の畳工事に入ってから2週間経ちました。
ようやく半分終わりましたが、昨日・今日も休日返上です。

毎日の修業で雲水さんが畳の上を歩かれる頻度は、一般住宅とは
比較になりません。
5段仕様の重い高級ワラ床でさえ、表面に凹凸ができてしまいます。

私は現場で畳の下にムラ(高さを合わせる)ゴザを入れるのが嫌いです。
そのため畳を仕上げる時に厚みを徹底的に揃えるのですが、気にすれば
気にするほど手間と時間がかかります。

10人の畳屋さんが行えば、仕上がりは10人すべて異なります。
ワラ畳の修繕はなかなか奥が深いと思います。
畳表を替えて色が青くなるというのはお客様の持つイメージであり、
それ以前に表替えは畳の傷んだ部分を修繕するものと私は考えます。
可能な限り、最初の状態に近づける努力をします。

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毎日畳を納めに来る頃は、辺りは暗くなってきます。
堂内に入ると、凛と張り詰めた冷たい空気。
嫌でも気が引き締まります。
自分の一年を振り返る機会も与えて頂いたように思います。

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今回は広い堂内の一番奥の部屋。かなり長い廊下を何度も往復します。

今年は寺院や旧家の畳、そして茶室や稽古場の畳を、例年になく
多く携わらせて頂きました。
そして茶の湯という世界に飛び込んだ事で、詫び寂びという価値観が
少しずつ理解できるようになってきました。
今まではお箸が二本濡れてくっついて出てきても、気にもしませんでした。
作法に無知な自分が早く自覚出来て、本当に良かったと思っています。
少しずつ、自分のこれからの方向性というものが見えてきたような
一年でした。

皆さんはどんな一年だったでしょうか?
Merry Christmas !!


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