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武者小路千家官休庵の隨縁斎千宗屋若宗匠と言えば
情熱大陸等のメディアでご存知の方も多いことでしょう。
物心が付いたいた頃から「本物」を見続けてきた「目」、
小さな頃から国立博物館の学術員の方と交友されていたとか。
現在は明治学院大学非常勤講師(日本美術史)、慶應義塾大学
総合政策学部特任准教授、2014年より京都国際観光大使。
昨年の映画「利休にたずねよ」では、主演の海老蔵さんに
点前の指導をされ、映画の制作にも関わられました。
利休の再来とも言われるほどの目利きでいらっしゃいます。

若宗匠は名古屋で稽古を指導されており、その5周年を記念した茶会が
名古屋で有名な茶懐石店でありました。

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昭和初期の有名な数奇者である三井物産創業者の益田鈍翁が、39才年下の
青年の茶の感性を認め友好関係を持ったのが一宮市の森川如春庵であり、
如春庵は19才までに本阿弥光悦の茶碗を2碗手に入れた事が知られています。
乙御前」と「時雨」です。最近、美術館でこの2碗を見ることができました。
ここはその森川如春庵が好意にしていた店でした。

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私も茶の湯を志した以上、一度は来てみたかった所でした。
中はお家元のような作り、多くの和室がありました。

主菓子は、両口屋さんがわざわざ奥で作っての出来立て。
きんとんがフワフワでした。
さすがに点心も美味しかったです。

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後から聞いたのですが、私たちの次の二席目の正客は有馬頼底さん
だったそうです。若宗匠の交友関係の広さを感じます。

帰り際、若宗匠の最新著書を頂きました。

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さて肝心の畳はどうだったか? 勿論今日も皆に聞かれました。

どんな畳でも、畳を作る以上最低の決まりというものがあります。
例えば上前(目乗り)と下前とか。
両方が下前、上下逆、そんな畳が真ん中、あちこちに。
畳縁は化学繊維で黒光り。
しかも前日に表替えをされたそうです......深く詮索はしませんが、
特に畳が室礼の一部であるお茶室は、
しかるべき仕事がされていなくてはなりません。

今日は午後から官休庵の不徹斎宗匠もお越しになるとの事。
濃茶席の替茶碗は3世真伯在判の桃山時代の瀬戸黒、銘「鉄黒」。
これは今日まで岐阜県現代陶芸美術館で開催中の大織部展から
若宗匠が今日のためにわざわざ早く返してもらったもの。
客に対するもてなしの想いが込められたレベルの高い茶会でした。

おめでたい席でしたが、畳屋の性、私だけは少し残念な気持ちでしたが、
良い経験をさせて頂きました。

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