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中央職業能力開発協会の若年技能者育成支援等事業の一環で、
畳製作技能士の資質向上のための動画教材の撮影が、全日本
畳事業協同組合の全面協力のもと京都で行われました。
今日は関西方式編の撮影です。

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現場は3台のカメラと4人の撮影スタッフ、緊張感が漂います。

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使う道具はすべて一個ずつ正式名称で記録。

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後の編集・ナレーションのために映画ロケさながらのカット撮り。

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カットごとにカメラや照明の位置、そして動きの確認を行うので
二日間で撮り終える予定ですが、予想以上に時間がかかります。
しかし3台それぞれのカメラには、貴重な映像が記録されます。

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針を持ったのは、全日畳の技能推進委員長である藤本さん。
余談ですが、藤本さんの工場には建材畳床がありません。
ほぼ100%ワラ床で畳を作られています。
框縫いの機械はなく、手縫いで仕上げられています。

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畳床の裏側、針の角度や左手の動きも記録します。

今回は高級な畳床である「丹波裏」を使用、シュロ(棕櫚)よりも
丹波裏の方が歴史があります。当然かなりの固さ。

平刺し工程では見事に針が(しかも柳に)上がっています。
京間サイズの6尺3寸の丈を一寸間隔で63回、同じリズムで
淡々と縫われました。「ガチ」の針さばきでした。
同じ職人から見て、やはりこの平刺しが一番しんどい工程。
リハーサルも取り直しもなしで淡々と縫えるのは「技」。
普段は京都弁ばりばりで良く飲みはるとても気さくな方。
(株)嵯峨藤本畳店は裏千家御用達なので、藤本さんとは
いつも茶の湯の流儀の話で盛り上がりますが、こんな真剣な
藤本さんは初めて見ました。

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この動画は観る側が「畳製作一級技能士」という資格を持っている
という前提で、更なるスキルアップが図れる目的で作られます。
私自身も先代から盗んだ麻縁を割く時の動作で、目的の分からな
かった包丁さばきがありました。藤本さん、そして今回指揮をされた
先日現代の名工を受賞された米花さんと話をして解決でき、今までの
モヤモヤがなくなりました。すべての所作には意味があります。
まだまだ畳製作の奥は深いなあと感じました。
一級技能士+αの技が詰まった本動画の完成が楽しみです。

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