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2017.05.28 本高宮麻縁_2
畳縁というよりも反物の生地です。
一番高価な畳縁、本当に高いです。
畳店ですらお客様の畳でまず見る事はない縁。

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しかしなかなか厄介な素材である事を
今回は嫌と言う程思い知らされました。

先代は以前かなりの頻度で使っており、
外した古い麻縁が今でも山のように保管してあります。
それを使って「手当て」を作る事を教えられました。
先代は包丁で割く時に、麻糸2〜3本程度の誤差で
いとも簡単に「シャーッ」と割いてました。
それを今でも鮮明に覚えていて、
その時は何度もやらせてもらえませんでしたので
今度やる時は勝負!と、心に決めていました。

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しかし包丁がちゃんと研げてないのか
真っ直ぐ割けません。
ハサミで切るなんて事は選択肢に無く
とにかくシャーッと割く事だけ。
色々と考え、ちょっとだけインチキを試みました。

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生地は縦の麻糸が細く、簡単に隣に脱線します。
切れすぎもダメ、とてつもなく脱線。
脱線しても脱線した感覚が無いから困ったもんです。
やはり麻糸にぶつかる感覚が手元にないと
うまく行かない事が分かりました。

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包丁を研ぎ直しました。
何しろ失敗すると洒落になりません。
しかし割く時は臆する事なく一気に
引かなければならず、相当なプレッシャー。
50回ほど割きましたが、途中から感覚が分かってきて
5〜6本程度の誤差に収まってきました。
しかし先代には完敗でした。

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縦方向にはかなり伸びます。
普通に縁を付けると繊維が歪んでしまうので
これを少しずつ丹念に修正。
まー本当に手間がかかります。

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先代が割いた時の「シャーッ」という音だけが
私の教科書でした。
藍染してあるので、数回割くだけで両手が真っ青に。


しかし手間をかけて作った畳を実際に敷いてみると
やはり何とも言えない味わいがあります。

素晴らしいです。

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