FC2ブログ
お茶室の原型と言われているのが四帖半茶室。
新しく畳を作らせて頂きました。

201810210106226ed.jpeg

↑これが来月からの炉になりますが、

2018102101071133a.jpeg

↑向切もお稽古したいということで、炉がもう一つ。
良いですねー。古い小間の茶室はほとんどが向切ですから。

ただこの四帖半、実は作るのが難しいのです。
千家のお茶は、風炉の時は真ん中の半畳を踏込み畳に敷き替えます。

201810210107012e6.jpeg

このように敷く場所が替わります。
新たな畳ではなく、半畳を茶道口に移動させて
左下の畳は真ん中の縦向きに入ります。
因みに真ん中と右側の2枚を横向きにする場合もあります。
畳が全て直角の同寸法なら何の問題もないのですが、
部屋は厳密には正方形ではなく、クセ(矩形)があります。
畳の割り付け次第では回した畳が入らないとか
隙間ができてしまいます。
これを最小限に留まるよう、割り付けをしなくてはならないのです。
炉が切ってある以上、点前畳(左側縦)の幅寸法は決定されるため、
それぞれの畳の寸法を大きく動かす事ができないのです。
今回は何とか一ヶ所だけ最大7厘(2ミリ) の隙間に留めました。

201810210107267d9.jpeg

縁幅もピッタリ九分に仕上げたので、幅広の京間畳に細く写り、
全体が「カチッ」とした感覚です。
色々なお茶室を見ていると、思わず「素晴らしい」
とうなずいてしまう畳があります。
お茶室の畳に興味を持つようになってかれこれ10年ほど。
そんな畳を何度か見ている内に、この感覚が分かったような気がします。

藺草や縁のちょっとした歪みや不揃いがあっても
「凛」とした、このカチッとした茶室畳にはなりません。
「畳の急所」を、いかに垢抜けた技術で作れるかどうか、
だと思います。奥が深いですね。
これからも精進したいと思います。

20181021010738d3d.jpeg

使用畳表: 熊本県産ひのみどり
使用畳縁: 純綿双糸黒縁








スポンサーサイト