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2013.10.04 ひのさらさ
熊本県が誇るひのみどり藺草。
そのひのみどりで織られた最高ランクの畳表が「ひのさらさ」です。

過去に農林水産大臣賞を取られた生産者の「ひのさらさ」です。
本間(京間)サイズですから、綿で打ったゴザでは一番高価な畳表です。
製織完成度はなかなかのもの、癖がなくとても張りやすい畳表です。

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「きめ細かく更紗の様」というキャッチコピーそのもの。表面もとても綺麗です。

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10人の畳屋さん中、おそらく10人全員が満足する出来の畳表だと思います。
ですが、私個人的には80点です。

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理由は、地が薄く(実入りの少ない藺草)握りの出ない畳表だからです。
実際に固い良品の稲藁畳床に張ってみると良く分かります。
藺草が打ち込むためには芯のある藺草でなければもちません。
もっと低いランクの畳表でさえ、笑わない(口の開かない)畳表もあります。
コーナーを付けてこの状態ですから、とても頭板では使えません。
この状態から粘りを求めるのは酷ですから、せめて固い藺草を使って頂きたい。
藺草の質が一番、製織度はその次です。
それと軟らかい内(新草の織りたて)は出荷すべきではないと思います。
このままあと3ヶ月寝かせれば、それなりに固くなると思います。

畳表は、鑑賞するために織られるゴザではありません
畳床にパンパンに張って縫い付け、更には人に何年も踏まれて退色した頃に
初めてその良し悪しが分かります。
認定を受ける項目は、あくまでもゴザそのものの製織基準でしかなく、
決して退色する色や耐久力を保証するものではありません。

わがままな言い分かもしれませんが、「ひのさらさ」という威厳がもっともっと
高くあって欲しい、いや高くあるべきと思います。
以前の広島の畳表と比べてどうかと言えば、比較するまでもないと思います。

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