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2018.11.24 『風行草偃』
臨済宗妙心寺派の修行道場瑞龍寺本堂の畳。

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ここに来ると養老町出身の土屋禮一画伯の龍の襖絵が迫り、
いつも「己の心」が揺さぶられるような、、、
ちょっと大袈裟ですが、そんな厳粛な気持ちになります。

雲水さんたちが毎日禅の修行に明け暮れる僧堂は
畳の真価が問われるフィールドでもあります。
部屋の中でも比較的使用頻度の少ない場所に
自分では正直耐久力に確証がなかったのですが、
とある品種の畳表の最上品を使用したのが9年前でした。

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左側は裏返し、右側が品質を吟味して表替えした畳。
年数の違いはあれ、同じ国産畳表でもこれだけ違います。

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表面が光っているように見えますが、これは人の皮脂等で
いわば表面がコーティングされた状態になっているのです。
い草のささくれもほとんど無く衣類に着きません。
乾燥度の高い中国産い草や、表皮の薄い国産い草ですらも
このように光沢が出るまでに、表皮が持たず削れてしまいます。
色は別にしても、裏側も同じ年数の耐久力があります。

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畳表は決して品評会で見てくれを鑑賞するものではありません。
畳として製品となり、何年も人に踏まれて使われるものです。
「国産の畳表だからささくれません」等、一体何を根拠に
お客様に説明できるのか? という自分の率直な疑問でした。
ある生産者の畳表に課した、一つの答えだと思います。

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書家でもあられます、清田保南老師とお話ししていると
素晴らしい頂き物をしました。
『風行草偃』(ふうこうそうえん)とは、"風吹かば、草ふせる"

ありがとうございました。
九拝

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