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2020.02.25 框板
上物のワラ畳を製作する時に、框(畳の短手の方)に
頭板と呼ばれる細長い板を縫い付けて固く締め付けます。
数年前に木工屋さんで一生使えるほどの板を作って頂きました。
素人の推測では、断面を斜めに切断しているようです。

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頭板の入った畳は永きに亘って角崩れがおきません。
私も過去に京都の寺院で江戸時代の古い手床に中継表という
パンパンの畳表を使って表替え作業をさせて頂きましたが、
未だ現役で敷かれています。この頭板がなければ畳床が持ち堪えられません。
新しく畳を製作する際にも、切断した所のワラが膨らまず、
踏んだ表面の足裏感覚が一定し、なるほどと思います。

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ただ一つ困っている事は、この板が少し厚過ぎるので、
現代の機械で作られた固いワラの一級床に縫い付けて
例え強く締めても、板の厚み分の段差は少し沈む程度です。
しかし薄い方を最低この位の厚みにしないと、切断の際に
板が割れてしまうのだと推測します。

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少しならカンナで削るのですが、五厘(1.5ミリ)となると
木目もあり、しかも50枚近くも素人の私には無理。
そこで知り合いのプロにお願いして削ってもらいました。
プロ曰く、機械でも割れずに削るのは難しかったそうです。
下のように良い感じに仕上がりましたが、

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板には「反り」があるので、今度は側面の直線性も確認。
まあまあ、ほとんど反っています。
また、板には20ほどの穴を開けて縫い付けますので、
片側が縫い糸の往復で40回、1畳では80回。
20帖なら1600回も固い床に針を刺す事になります。
しかし上級畳の製作は、このような下ごしらえから始まるのです。

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