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年初に掲げた目標があります。
来年1月はなんと還暦、それまでに持病を克服することです。
もう15年来、不整脈を引き起こす発作性心房細動とお付き合い。
2009年にホットバルーンカテーテルアブレーション手術を受けた
のですが、3年後に再発。
再発後は初めは月に一度位の発作だったのですが、
直近の2017年からは年間100回以上、平均すると3日に1回。
発作は突然来て、ふらつきや意識が遠のきかけたり胸の不快感、
200を超える頻脈など、横にならずにはいられません。
抗不整脈剤を何錠か飲むと、発作は2時間程度で治るのですが、
決して病気自体が良くなることはなく、徐々に発作の回数が増えて
持続性、永続性となり、心臓が肥大。その予後は不良と言われています。
それでも手術の全身麻酔が嫌いな私は、再発以来ずっと薬の服用で
発作を凌いできました。。
しかし心房細動が怖いのは、血栓が脳梗塞を引き起こすからです。
(故)小渕総理や長嶋茂雄さんが患った事で一躍知られる事に。

ただ、近年、この手術は目覚ましい進歩があり、特にマッピングといって
心臓内部にセンサーが何本か入るとコンピューターが心臓の型を
1ミリ単位で画像に正確に示します。
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この手術は心臓内側の筋肉を高周波で焼灼するものです。
今まではレントゲンという2次元の画像を見ながら医師が
技量で心筋の異常な電流部位を焼灼していましたが、
今はそのマッピングにより、異常な電流が流れている部位が
カラー表示され、効率よくカテーテルの先をそこに誘導して
アブレーションすることが可能になったのです。
近年この手術を受けた数人の知り合いの話を聞いても、
全員根治して、今のところ再発もしていません。
歳を重ねてくると、なかなか変な知識が作用して怖くなりますが、
やればこの苦しみから解放される、と自分に言い聞かせました。

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3月の外来診療の時に、コロナが落ちつきそうな6月に入院を決め、
まずビビリな自分が回避できない状況を作りました。
今後も出張の機会が続くのなら治療を受けないと許可しない、と
家内にも相当叱られ、やっと2度目のカテーテルをやる事に。
2回手術を行うと、完治率は80〜90%近くに上がるとされており
根治を期待して決めました。

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メディアで紹介された治療の様子

昨晩手術が無事終わり、まだベッドの上(尿道にも管:笑)で安静ですが、
※ちなみに尿管入れるのと抜くのは無茶苦茶痛いです
記憶が生々しい内に少し書き留めておこうと思いました。

実は、麻酔を少なくして欲しいと余計な事を嘆願してしまい、
一部ですが手術のライブを体験、底知れぬ恐怖を味わう事となりました。
静脈から薬が入る度に頭の中の意識が押しつぶされて意識が飛ぶ怖さ、
特に負荷試験といって、わざと大量の薬を投与して不整脈を誘発し、
異常な部位の見落としがないか先生が何回も調べてくれたのです。
今思いだしてもこれは麻酔下(意識がない状態)でしかできないと思います。
例えばコウモリにしか聞こえない高出力の超音波を発しているような、
上手く説明できませんが、薬剤投与によって耳鳴りがMAX、ビックバンの
反対再生するように、意識の空間が小さな一点に瞬時に潰される感じ。
人一倍探究心は強いつもりですが、意識を保つ事ができませんでした。
薬剤の怖さを垣間見ました。

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拍動数にしても「240行きます」と言ってドドドド....
日常では240の頻脈なんてなかなかないと思いますが、
自分の心臓が電気信号につられて必死に打ってました。
先生の「一旦止めよか」という声で電気ショック、心臓が止まります。
何度もリセットしていました、しかし私、意識あるんですけど!
伝えようと思っても、口には管があって息するのがやっと。
でも途中からこれで死ぬ事は無いなと変に安心していました。
心臓止まっていた時も、自分の中で意識はハッキリとありました。
今の技術では、意図的に心臓を意のままに動かせるんですね。

先生曰く、前回遮断隔離したところの神経が1つつながっていた、
別の部位にもいくつか疑わしきところがあったと言うことで、
電気信号が伝わらないよう焼灼しておきましたとの事でした。
焼かれている時は胸の中の一点がギューっと縮むような痛さでした。

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畳を2階や3階に運んだり、アルコールを飲酒すれば後に不整脈、
ゴルフなんて坂道を登る事自体が危なくなっていました。
不整脈でなくとも夜寝る時などは、心臓の拍動で体が揺れるほどで
いわゆる動悸が大き過ぎてなかなか寝付けられませんでした。
出張先では必ずと言ってよい位、夜になると発作発動、思えば
人に心配かけないようこっそり服薬を繰り返す7年でした。

しかし今は別のリニューアルされた心臓が埋め込まれた感じです。
現代の最先端の医療技術を信じて託し、本当に良かったです。
というか、状況の一変がまだ信じられません。
手術室と言うよりも検査室、いやIT室と表現するのが妥当なほど。
病院では患者のステータスが守られていて、快適に過ごせました。
私のお願いした部長のM医師は、細動の原因を突き止めるために
しんどくて遠のく意識に恐怖を感じ「うーっ、やめて〜」と
声にならない私の呻き声にも構うことなく、心臓を隈なくテスト。
(術前の説明で「麻酔効いて寝ていないと、最後は耐えられないよ!」)
言うこと聞かなかったので自業自得でしたが。。

近県にアブレーションの名医がいらしたのも本当にラッキーでした。
あと10年は頑張れる身体になったのではないかと思います。

ありがとうございました。
今は感謝の言葉しかありません。

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